相対性理論といえば、アインシュタインですよね。
おなじみの、これでもか!というほど舌を出している写真が頭に浮かんできます。
でも、ミュージシャンにもいるんです。
ミュージシャンの相対性理論は、みらいレコーズ所属の日本の6人組バンド。メンバーは以下のとおりです。
- 【ボーカル】やくしまるえつこ
- 【ギター】永井聖一
- 【ベース】吉田匡
- 【ドラム】Itoken
- 【ドラム】山口元輝
- 【サウンド・エンジニア】ZAK
- 【サウンド・エンジニア、ヴァイオリン】米津裕二郎
ボーカルやくしまるさんの父親が科学者だったことが、バンド名の由来とのこと。
父親が科学者だった影響は歌にも現れており、サイキックや機械人間といった未来感のある歌詞が度々登場します。
特徴は、ボーカルやくしまるさんの「どこから声、出されているんですか?」な可愛らしい歌声となんとも不思議な歌詞でしょう。
やくしまるさんは、ソロでも活躍されており、さまざまなアニメの主題歌などを歌っています。
また”やくしまるえつこ”ではなく”ティカ・α”として、ももいろクローバーZの『Z女戦争』や25週年を迎え、復活を遂げたアニメ美少女戦士セーラームーンCrystalの『革命はナイト&デイ』の作詞作曲もおこなっており、知らない間にやくしまるさんの歌詞を聴いていたなんて方も多そうです。
そんな一度聞いたら耳に残って離れない”歌詞”の魅力について、わたしなりに考察してみるとこんな感じです。
気づいたらエンドレスリピート
わたしは、アニメ”荒川アンダーザブリッジ”の主題歌でやくしまるえつこさんを知りました。
やくしまるさんの魅力にノックアウトされ、気づけば相対性理論のファンになっていました。
個性的な歌声や歌詞なので、好き嫌いがハッキリわかれると思います。
しかし、ハマったら最後、エンドレスで聴いてしまう中毒性があるんです。
とにかく歌詞がクセになる。
例えば『マイハートハードピンチ』では「だけど答えは なにぬねノーよ はひふへ惚れてはいけない だって早すぎる」という”あいうえお”を主体にした歌詞があります。
また『帝都モダン』の歌詞は「トーキョーシティ 高層ビル並ぶ トーキョーシティ 八百八町の トーキョーシティ はとバスでGOGO トーキョーシティ 夢と消えた都」というくり返しが絶妙です。
『ウルトラソーダ』は「遠い星からミサイルがくるそうだ」からの「クリームソーダ飲みたいな ああ」という、心中お察しします的な歌詞が登場します。
そしてこの歌詞には、絵本に通じるものがあるなと感じました!
『マイハートハードピンチ』はあいうえお絵本のようですし『帝都モダン』のくり返しも、東京へ遊びに行く家族という設定の絵本があれば、そのまま登場しても良いのではないでしょうか。
『ウルトラソーダ』の歌詞には、子どもの絵をつけるだけで、すぐさま”重圧に負けてしまいそうな子ども”が登場する絵本のいち場面が完成!
絵本にも意味があるようでないような、意味がないようであるような文章や、言葉そのものを楽しむ文章、少ない言葉で気持ちを語る文章がありますよね。
そんな言葉という”音”を楽しむ絵本好きな方であれば、この相対性理論の”音”も好きになれるのではないかと思います。
相対性理論は、結成時には4人組のバンドで、結成当時からいるメンバーは、ボーカルとギターのふたりです。
初期のベース、真部脩一さんとドラムの西浦謙助さんが去ったことで、相対性理論の音楽は変わってしまったというご意見もあります。
余談ですが、初期メンバーの真部さんと西浦さんは、女性アイドルオーディション「ミスiD2016」のファイナリスト齋藤里菜さんをボーカルに迎え、バンド”集団行動”として2017年より活動されています。(真部さんはギター、西浦さんはドラム)
正直、わたしは脱退前と後での音楽のちがいまではわからなかったです(笑)
そもそも好きになったきっかけがやくしまるさんのソロ曲だったこともあり、初期の曲も6人になってからもどちらもいいな〜と思ってしまいます。
そういった違いがわかる人にものすごい憧れるのですが、なかなか…
こんなことを言って、ほんとうに相対性理論はいいバンドなのかと思われてしまうかもしれません。
しかし、わたし以外のご意見からみても素晴らしいバンドです!
あの坂本龍一さんも2016年4月27日にリリースされたアルバム『天声ジングル』に対して「相対性理論には変わらない悲哀がある。この文明に絶望しながら生きている人間の声だ。しかし、このアルバムではそれに加えて、宇宙的、天空的なものを感じる」といった賞賛のコメントを出されていますので、ご安心ください。
まるで絵本のような歌詞を描くバンド”相対性理論”オススメです。