クリスマス絵本の定番!!
どこまでも現実的!
クリスマスの日、サンタクロースはいったいどう過ごしているのか?
そんな疑問を持っていたころもあるでしょう。
その謎にひとつの答えを出してくれる絵本が『さむがりやのサンタ』です。
サンタは、こうしてプレゼントを配っているんだなと勉強になります。
しかし、このサンタは、理想のサンタクロースとはちょっと違うかもしれません。
寒いことに文句、煙突に入っては文句、天気予報を聞いては文句。
「じゃあ天気予報聞かなきゃいいのに〜」なんて思ったりもします。
ただ、文句言いながらもちゃんとプレゼントは配ってくれる。
動物に優しいし、すごくいい人なんだろうな。
そんな「サンタさんへのプレゼントはお酒がよい」と教えてくれる現実的なサンタ絵本はどこの出身だと思いますか。
漫画家を志していた
こたえは、イギリス出身です。
作者のレイモンド・ブリッグズさんは、イギリス出身の男性で、イラストレーターや絵本作家として活躍された方。
漫画家を目指されていたこともあり、絵本もマンガのようなコマ割りで描かれています。
レイモンド・ブリッグズさんは、この『さむがりやのサンタ』と『The Mother Goose Treasury』の2作品が”ケイト・グリーナウェイ賞”をそれぞれ受賞しています。
ケイト・グリーナウェイ賞とは、1956年に英国図書館協会によって創設された「イギリスで1年間に出版された絵本の中から最も優れた作品を描いた画家に贈られる賞」です。
イギリス人絵本作家のケイト・グリーナウェイさんにちなんでその名が付きました。
ケイト・グリーナウェイさんの著書には『窓の下で』や『マリーゴールド・ガーデン』などがあります。
また、彼女と同時期に活躍していた、イギリスの絵本作家ランドルフ・コールデコットさんの名前をとって作られたのが、アメリカの絵本賞”コールデコット賞(コルデコット賞)”です。
ちなみに『さむがりやのサンタ』の続編として『サンタのなつやすみ』という絵本もあり、そちらも同じようにマンガを思わせる絵本になっています。
たまたまかも?
大人になって、サンタはいないと知ってもサンタの絵本や映画を見てワクワクするのは何故なんでしょう。
やっぱりサンタのフォルムでしょうか。
この絵本のサンタは、フォルム最高です!!
サスペンダー必須のおなかまわり。
ふわっふわのひげに、かわいいお顔!
最高です!
そして性格は、文句言い(笑)
ものすごく人間らしくて笑ってしまいます。
サンタだって人間ですし、もしかしたらその年のクリスマスが、たまたま不機嫌だったのかもしれないですよね。
ちなみに、この『さむがりやのサンタ』は映像化されています。
わたしも持っていました、ビデオで!!
たしか『ファーザー・クリスマス』というタイトルで『サンタのなつやすみ』のお話もごちゃまぜになっていたような気がします。
ほんとうに大好きで、夏でも見てました。
そんな昔からあるクリスマスの定番絵本、ぜひ読んでみてください。