絶対こっちがオススメ!『おやすみなさいおつきさま』ができるまで

『おやすみなさいおつきさま』ができるまで《daze》ボーっとしたいとき
画像出典:評論社

マーガレット・ワイズ・ブラウンさんとクレメント・ハードさんの最強おやすみ絵本『おやすみなさいおつきさま』と一緒に『ブラウンとハードの生涯』という読みものが載っている書籍です。

『おやすみなさいおつきさま』を読むなら、絶対にこっちを読むのがオススメ!

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ボーッとしたいなら絵本だけ!

『おやすみなさいおつきさま』さく:マーガレット・ワイズ・ブラウン/え:クレメント・ハード/やく:せたていじ(評論社)

ぜったいに眠くなる!

アメリカの初版は1947年、第二次大戦が終戦を迎えてすぐです。

それなのに、この現代的な絵!!

さらに、マーガレット・ワイズ・ブラウンさんのクセになる詩。

戦後すぐに出たこの絵本がどれだけ最先端のものだったのか、容易に想像できます。

このお話は、うさぎの子どもが寝る前の様子を描いている”おやすみ絵本”

寝る前にはみんな家族に「おやすみ」を言いますよね。

このうさぎさんは、家族以外のいろんなものたちにも「おやすみ」と言っていくんです。

ただただ「おやすみ」を伝える様子だけが描かれている絵本。

何かお話に展開があるわけではないですし、うさぎがあくびをしているわけでもありません。

しかし、眠くなる!

すこしだけ変化するうさぎの目やポーズ、そして部屋の明るさが徐々に暗くなっていく絵と絶妙な言葉が、我々のまぶたを重くしていきます。

まさに匠の技!

よみ終わる頃には、ほんとうに眠くなる絵本です。

寝る前にボーッとよみ始めたら、とてもよく眠れると思います!

気になるところもある

うさぎさんが寝ようとしている部屋はとても素敵です。

ですが、気になるところもたくさん!

「え?そのペットあり?」や「ちなみにその敷物は、フェイクだよね?」「ぜんぜん食べてないじゃないの!」など。

なかでもいちばんの衝撃は「椅子であみものをしているのって誰なの?!」ということです。

予想していた人物ではなく、ものすごく不思議(笑)

とにかくうつくしい素敵な絵と詩でできた絵本なのに、笑ってしまう部分もあるという!

ほんとうにすばらしい!

『おやすみなさいおつきさま』は、絶対によむべき絵本です!

余裕があるときにはこちらも!

『ブラウンとハードの生涯”おおきなみどりのへや”の夢をはぐくんで』著:レナード・S・マーカス/訳:中村妙子

ふたりの出会いまで知ることができる!

タイトルのとおり、作者のマーガレット・ワイズ・ブラウンさんとクレメント・ハードさん、おふたりの生涯が記されています。

外国人絵本作家さんの情報を集めるのは、けっこう大変なことが多いです。

しかし、なんとこの本には写真や挿絵も含めて30ページも、おふたりの情報が!

ただインターネットで調べるだけでは出てこないだろう、ふたりの出会いなども書かれています。

ありがたいです!

そして、その情報はどれも貴重なものばかり。

たとえば、マーガレット・ワイズ・ブラウンさんは小さい頃、近所のいたずらっ子のリーダー格だったという意外な過去。

クレメント・ハードさんはブラウンさんとの共作絵本のひとつ『ぼくにげちゃうよ』訳:岩田みみ(ほるぷ出版)が出版されてすぐ、徴兵に行くことになってしまったこと。

さらに、今でこそアメリカ中で評価されている『おやすみなさいおつきさま』も出版当初は、ニューヨーク図書館から批判されていたという、驚きの事実まで載っています。

時系列にそった構成なので、内容もわかりやすいです。

もちろん『おやすみなさいおつきさま』誕生についての議論がたくさん載っています。

『おやすみなさいおつきさま』だけでなく、ブラウンとハードの生涯もすごく勉強になって、楽しいのでオススメです!

ぜったいにこっちがオススメ!

この『おやすみなさいおつきさま』ができるまではほんとうに素晴らしいです!

あえてデメリットをあげるとすれば、表紙の絵が小さくなってしまうことでしょうか。

表紙の絵が小さいことで、絵本感が薄れ、読みものとしての印象が強くなってしまうことはいなめないです。

”絵本”として『おやすみなさいおつきさま』が手元に欲しという方は、通常版がいいかもしれません。

しかし、やっぱりわたしは、このおふたりの生涯が載っている方がオススメです!

作者のおふたりの写真や、実際の絵本には載っていないボツになった絵まで載っていたりして、すごく楽しめます。

『おやすみなさいおつきさま』ご購入の際は、ぜひこちらも検討してください!