平山英三さん和子さんご夫婦で作られた絵本です。
おにぎりづくりを描いた一冊です。
この「hungry」の中で一番お腹がすく絵本かもしれません。
単純にわたしがおにぎり大好きなせいかもしれませんが(笑)
表紙だけ見てもその画力が伝わると思います。
しかし、画力と文章が一緒になったときの破壊力の凄まじいこと!
最近おにぎり食べてないな、という方にも読んでほしい一冊です。
こんなにもシンプルなのに、子どもの心も大人の心も掴んでしまう絵本を作られている方の作品、もっと知りたいと思いませんか。
「はい、知りたいです」という方のために、ご紹介していきます。
馴れ初め絵本は出ないのだろうか
作者のお二人はご夫婦で、この『おにぎり』以外にも『落ち葉』など共同で作られている絵本がある一方で、お二人別々でも絵本を作られており、ご主人の英三さんの有名な作品には神沢利子さんとの『ぽとんぽとんはなんのおと』があります。
その他には『さんぽくまさん』や『いちごつみ』(作:神沢利子)『はるのおつかい』(作:佐々木たづ)などがあり、他の作品では絵を担当されていることが多いです。
奥さんの和子さんは、おひとりで作られた作品が多く、同じく福音館書店幼児絵本シリーズの『やさい』『くだもの』など。
他にも『ねっこ』『たんぽぽ』『ひやしんす』など植物やたべものについての作品をたくさん描かれていらっしゃるようです。
絵本作家の方には、ご夫婦で共作されている方が結構いらっしゃいます。
共作作品に出会ったとき、つい思ってしまうのが”どのように出会われたのか”や”どのように絵本を作っているのか”などを絵本にしてほしいということ。
難しいとは思うのですが、もしそういった絵本があったら絵本作家の方をより身近に感じることができるのではないかと思います。
今日のごはんはおにぎりになります
なんどでもいいますが、この絵本はとにかくお腹がすきます!
幼児絵本シリーズということで文章は最小限にされ、絵が中心です。
しかし、この少ない文字が想像力や記憶をよびおこし、かえって食欲を増幅させます。
特に手にご飯をのせるところが素晴らしい!
さらに、おもわず写真だったかな?と思ってしまうほど細かくえがかれた絵が加わると、もう我慢できません。
読み終えたら、おそらくあなたもおにぎりを作っているでしょう。
幼児絵本シリーズの絵本なので、子どもに食を楽しんでもらうことや、好きになってもらうために作られた絵本です。
しかし、この言葉のすくない絵本はおにぎりを食べたことや作ったことがある大人の記憶をかなり刺激します。
「あ~この握ってる感じ、実際にみたことあるなぁ」と思う人も多いはずです。
あまり自分でおにぎりを作ったことがない方もいるかもしれません。
そういった方もこのお腹がすく絵本『おにぎり』を読んで、実際におにぎりをつくってみてはいかがでしょうか。