くるぽんきゅー食べてみたい!『おばけのコックさん』作:西平あかね(福音館書店)

おばけのコックさん 《hungry》食欲をわかせたいとき
画像出典:福音館書店

おばけのさくぴーとたろぽう姉弟の”おばけかぞくシリーズ”の一冊です。

おばけレストラン「おばけてい」での一日を描いたお話。

「おばけてい」のコックさんであるおやかたが新しい料理”くるぽんきゅー”を考案し、お客さんに振るまいます。

そのくるぽんきゅーの不思議でおいしそうなこと!

メニューはどれも気になる名前です。

でも、喉がくるくると渦をまくという不思議な現象が起き、食べたおばけたちみんながとっても幸せそうな表情をしているのを見ると、やっぱり”くるぽんきゅー”が一番食べてみたいですね。

絵は文句なしにかわいい!

そして、おばけていの台所や買い物に行ったときの市場の様子といった背景の設定までとても細かく描かれているため、見ていて飽きません。

このかわいくてお腹がすく絵本は、いったい何がきっかけで誕生したのでしょう。

詳しくみていきましょう。

夢は叶うもの

作者の西平さんは、東京都出身の女性。

ご結婚されて長崎に移り住み、それから絵本制作を本格的に開始されました。

しかし【KTN】長崎ひと物語 #004 つながり育む無垢な本 絵本作家 西平あかねさんによると、絵本づくり自体はなんと小学校2年生からされていたそうなんです!

”夢はいつか叶う”ってほんとうにあるんですね。

もちろん西平さんの才能や努力があってのことだとは思いますが、ほんとうにすごいです!

そして”おばけかぞくシリーズ”誕生のきっかけは、西平さんのお子さんが本気でおばけを怖がってしまったので、そんなに怖がらなくてもいいものだと教えるためということ。

小さい頃にすごく怖いものができてしまうと、トラウマになってしまうかもしれませんからね、こんなお母さん羨ましい〜。

【KTN】長崎ひと物語 #004 つながり育む無垢な本 絵本作家 西平あかねさんを見ると西平さんの優しいお人柄が伝わってきて、もう一度絵本を読み返したくなるかもしれません。

ぜんぶ見て、想像するのが楽しい

この絵本は、ほんとうに細かいところまで丁寧におばけの世界が作られています。

例えば、ラジオは”かぼちゃラジオ”という顔のついたラジオですし、ゴミ収集車はねこが運転しています。

さらに、おばけていの台所にある調味料や市場に売られている食材には、ちゃんとおばけっぽい名前がついていたり、絵本のストーリーに直接関わってこない通行人おばけの会話なども描かれているんです。

そういった細かなことについて「どんな味だろう」や「こんなおばけかもしれない」とひとつひとつ想像していくのが、とても楽しい!

くるぽんきゅーは作り方も描かれているので、この食材は人間界でいうと…と考えて自分で作ってみてもいいかもしれません。

想像しながら絵本を読み終えると、お腹が空いていると思います。