こんな後輩はいやだ!『ねこのセーター』作:及川賢治/竹内繭子(文溪堂)

ねこのセーター 《daze》ボーっとしたいとき
画像出典:文溪堂

寒がりな猫の一日を描いた一冊です。

とにかく、なにもかもがかわいい絵本。

「これは さむがりで なまけものの ねこです」というこの最初の一文ですぐに絵本に引き込まれてしまいます。

そしてこの文だけでなく、絵本の中には、もう!なにこの言葉!かわいい!となってしまう表現がたくさんあります。

例えば「ねこの しっぽは こんなとき だらあんと するのです」…かわいい!!

そして文章だけではなく、絵もかわいいんです。

首は大丈夫ですか?な絵です。

下手くそに見えるのにちゃんとイラストとして成立していて、わざとこんな風に描けるというのは本当にすごいなぁ〜と思います。

おはなしの内容を楽しむというよりは、絵とことば遊びを楽しむ絵本という感じ。

そんな作者のおふたりの別名は”100%ORANGE”です!

「100%ORANGEなんて知らないな〜」という方も一度は見たことのある”あの絵”を描かれている方なんです!

この絵、きっとみんな一度は見たことある

この作者のおふたり、個人の名前よりも”100%ORANGE”という名前のほうが有名ですね。

ご夫婦で活躍している2人組イラストレーターの”100%ORANGE”さんで、いちばん有名なのは”新潮文庫のyonda?”でしょうか。

また、絵本も多数手がけており、2007年には『よしおくんが ぎゅうにゅうを こぼしてしまった おはなし』で第13回日本絵本賞大賞を受賞しています。

赤ちゃん絵本の棚でよくギフト用によだれかけとセットになっているのを見かける『まるさんかくぞう』もおふたりの作品です。

そしてこの『ねこのセーター』は、2006年12月1日に学研プラスより出版され、2016年4月に再度文溪堂より発行されました。

なぜ出版社が変わったのか、という理由はわかりません。

でも、ほんとうに復刊してくれてよかった〜。

わたしは文溪堂の絵本しか読んだことがないのですが、インターネットで見る限りは内容は変わっていないようです。

気づいた変化といえば、表紙の作者名がひらがなから漢字に変わったということくらいでしょうか。

内職には不向き

この絵本はとにかくかわいいで構成されています。

言葉がかわいく、絵もかわいい、そしてキャラクターまでもがかわいいんです。

主人公のねこ、絵本の最初に書かれている「さむがりで なまけもの」なだけではなく、もっとダメな奴なんです(笑)

おしごと、それでいいのかい?と問いかけたくなります。

しかし、まぁー憎めない。

このダメダメねこをかわいいなと思わせる表現力、ほんとうに素晴らしい!

そんな「かわいい」があふれる『ねこのセーター』は、ボーっとしたい時にぜひ読んでみてください。

この言葉あそびの世界に入りこめば、日常から離れることができるはずです。