へびが4つの色を食べておきる不思議なできごとのお話です。
絵はかわいいし、色もきれいで、ほんとうにボーっと見ることができる絵本です。
色彩絵本ということで、大人が見ると、図画工作のときに感じたあの感動がよみがえってきます。
色って不思議だな〜おもしろいな〜と感じることができ、むしょうに絵を描きたくなってしまうかもしれません。
綺麗で楽しい学べる絵本を作られているとだこうしろうさん、もちろんご本人も有名ですが、その名前がつけられた美術館も有名です。
戸田デザイン研究室
作者のとだこうしろうさんといえば、熱海にある「戸田幸四郎絵本美術館」によってその名をご存知の方も多いのではないでしょうか。
戸田幸四郎絵本美術館では、とださんの作られた絵本やその原画が常時展示されています。
また、戸田幸四郎絵本美術館のホームページには以下のように記載があります。
“戸田幸四郎が建築デザインから内装、展示、館内やカフェの調度品、ガーデン、カフェメニューにいたるまで、全てをデザインした空間です。絵本にも貫かれている共通のコンセプトは『シンプルで美しい』。そして当美術館は、『生きとし生けるものの共生(自然との共生)』をメッセージとして掲げ設立いたしました”
ホームページに書かれている通り、美術館の周りは自然があふれており、その中で絵本を読むこともできたり、都会では味わうことのできない外遊びができたりします。
とださんの作品自体ももちろん有名で『あいうえお えほん』や『とけいのえほん』といった知育えほんを沢山出されています。
今回紹介している『6つの色』も”こどもの色彩感覚を育てる絵本シリーズ”となっており、小さい頃に読んでいれば、絵本作家になれたかもしれない一冊です(笑)
ツッコみたいところも何点かあります
この絵本は、色の変化を楽しめる絵本です。
そして…その色の変化の仕方が、あれ?となります。
へびからでてきたけど、もしやそれって…?とツッコみたくなってしまうのです。
もうひとつは、へびがくろを食べたときの「へびは、おもいびょうきにかかってしまいました。しにそうです」というセリフ。
えー!しにそうなの!?食あたりじゃなくて!?
かわいい不思議なお話だったのに、突然の”死”という単語、ビックリです。
くろは一体なんだったんだという気持ちと、この後のお話はどうなっていくのか、とちょっと不安になります。
でも大丈夫です、お話は絵本らしくかわいく終わってくれます。
途中おっ?と思わせるような場面もありますが、純粋に絵画を見るように色の変化をゆっくり楽しむことができる一冊です。