個人的にはしろくまさんの作るパンの方が好きです『くまくまパン』作:西村敏雄(あかね書房)

くまくまパン 《hungry》食欲をわかせたいとき
画像出典:あかね書房

くまさんとしろくまさん、ふたりできりもりする大人気パン屋さんのお話です。

ある日、初めて行く飲食店でよくきいてしまう”あの質問”が原因で、ふたりは大喧嘩してしまい、お店を何日も休むという始末。

そこへパン大好きな王様が登場し、無理やりふたりにお店を開けさせます。

ちょっとワガママな王様ですが、結果を見れば…グッジョブでした。

みんながあまりにも絶賛するパンが登場するので、食べてみたいな〜と考えているとお腹がすいてきます。

いつもなら長い列に敬遠してしまう人気のパン屋さんにも「並んでみようかな」という気持ちにしてくれるお話です。

そして、つい飲食店で「一番のオススメは何ですか?」ときいてしまうことを、改めようとも思うでしょう。

そんな日常を改めさせてくれる『くまくまパン』の作者、西村敏雄さんのもともとの職業とはいったい何だったのでしょうか。

見ていきたいと思います。

デビュー作はあの絵本!

作者の西村敏雄さんは、東京造形大学デザイン科卒業の男性です。

KUMONが運営するWebサイトmi:teによると、西村さんはもともとインテリアのテキスタイルデザイナーをされていた方で、お子さんが生まれたことをきっかけに絵本に興味を持ち、そのまま絵本作家へなってしまったのこと!

そして絵本デビュー作が、あの『バルバルさん』なんです!

いきなりすごい!

この『くまくまパン』もやっぱり人気作で『みんなのくまくまパン』という続編が出ています。

ちなみに西村さんの以前のお仕事”テキスタイルデザイナー”とは、ものすごく簡単に言って”布のデザインをする人”のことです。

柄のデザインだけではなく、生地の素材・加工方法・配色など見た目から機能まで、すべてを手がけるお仕事で、センスはもちろん技術や流行といった知識も必要になります。

テキスタイルデザイナーも、きっとやりがいのある楽しいお仕事でしょう。

しかし、そのお仕事をやめて絵本作家になられた西村さん…この決断をするには、よっぽどの志と勇気がないとできないと思います。

そんな背景まで考えて絵本を読むと、なんだか勇気づけられますね。

描いている先生のことを少しでも知ってから読むと、親近感を感じ、またその先生の絵本を読みたくなります。

くまだって、ちょっとしたことで喧嘩する

くまさんとしろくまさん、譲れない質問をされたがために大喧嘩になってしまいます。

夫婦喧嘩や親子喧嘩とおなじで、きっかけは些細なことですね。

そんな喧嘩中のふたりのプライドが傷つく場面、笑っちゃいます。

心底ガッカリしたような、何か言いたいことがあるような顔をしているふたり、失礼ですが、笑っちゃいます。

ただ、そんなふたりがダメ出しを乗り越えた先には、なんともお腹がすくパンが登場!

みんなが大絶賛するパン、食べたくなります。

お腹をすかせたいときに、ぜひ読んでみてください。