《夏にオススメの絵本》あんず飴たべたい『えんにち奇想天外』文:齋藤孝/絵:つちだのぶこ(ほるぷ出版)

えんにち奇想天外《hungry》食欲をわかせたいとき
画像出典:ほるぷ出版

ほるぷ出版”声にだすことばえほん”の1冊です。

四字熟語ばっかりで話すかしこい家族が、縁日に行く絵本。

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とにかくおもしろい!

「さすがつちだのぶこさん!」という感想です。

この『えんにち奇想天外』は、セリフにたくさんの四字熟語が出てきます。

そして、その四字熟語を声に出してよむのが楽しい絵本。

つちださんの絵は、おもしろおかしい絵で四字熟語の意味を捉えやすくしてくれています!

四字熟語の意味がわからないときは、絵から考えることもできます。

わたしは当たりませんでしたが…

といいますか、お恥ずかしいことに…意味がわからない四字熟語がたくさんありました。

わたしのような方は、過去の勉強不足を反省することになるかもしれません。

しかし、さいごにしっかり四字熟語の意味も書いてあるので、大丈夫!

「いま覚えればいいさ!」と考えさせてくれる絵本です(笑)

そして、縁日の賑わいが感じられる絵なので、ものすごく縁日に行きたくなります。

縁日で何が楽しいかといえば、やっぱり屋台!

屋台には、縁日やお祭り以外でも行くことができますよね。

でも、縁日の屋台のほうが断然テンションが上ります!

テンションの赴くまま、普段ならぜったいに買わないスーパーボールなども買ってしまう!

きっとこのように羽目をはずす日を縁日と言うんだなと思っていましたが、調べてみたら認識とぜんぜん違いました!

アレは必須ではないという驚きの事実をご紹介します。

あんず飴は水飴

さっそくですが”縁日”とは、特定の神さまや仏さまに縁のある日のこと。

その日(縁日)にお参りすると、より多くのご利益があると言われています。

たとえば、観音菩薩との縁日は、毎月18日薬師如来は、毎月8日など。

このように神さま・仏さまによって縁日は異なり、中には1年に6日しか縁日がない場合もあります。

つまり、縁日というのは”ご利益のある日”を指すのであり、屋台は必須ではないようです。

なんてこった!

しかし、その”縁日”というご利益のある日には当然多くの参拝者が訪れます。

その参拝者に向けて商売をするために、縁日に屋台が現れはじめたようです。

時期としては、江戸時代の1716年~1736年の享保年間に出現し、1781年~1789年の天明以後に盛んになったと言われています。

当時の人々も『えんにち奇想天外』の兄妹と同じように縁日ではしゃいでいたのでしょうか。

最近はめっきり行かなくなりましたが、わたしもこの絵本の兄妹と同じように、縁日へ行くとすごくテンションが上がったのを覚えています。

ぜったいに買っていたのは、あんず飴!

縁日くらいでしか見かけない、魅惑の食べ物です。

間違いなくりんご飴よりもあんず飴派。

ちなみに、りんご飴はべっこう飴(砂糖と水)でコーティングされており、あんず飴は水飴でコーティングされているのが一般的です。

そしてあんず飴は、関西ではあまり売られていないそう。

関西のお祭りも行ってみたいですね!

人間観察がサイコー!

この絵本の最大の魅力は、縁日に来ている人たちを観察すること!

なんとも個性的な人たちばっかりで、見ているのがすっごく楽しいです。

何度も出てくる人々もいるので、「さっきもいたよな」と確認するために、ついついページを戻してしまい、先へ進めなくなってしまいます。

おにぎり顔のおとこの子やまゆ毛のつながった水風船やさん、やくみつるさんをモデルにしたような人もいます!

中でも、わたしがいちばん気になるのは、かなり小柄な女性とかなりマッチョな男性のカップル。

服装やフォルム、表情などが「どうして縁日にいるんだろう」というもので、ツボです。

人間以外の方たちもユーモラスで、なんとも言えない愛らしさがあります。

そして、さいごのオチがこれまた最高です!

「気づくの遅すぎ!」とふき出してしまいます。

ニャンコまでもが申し訳なさそうにしているのも愉快です。

四字熟語をこんなに盛り込みながら、おもしろい絵本として成立していて本当にスゴイ!

しかも、よめば必ず四字熟語が使いたくなる!

絵本『えんにち奇想天外』オススメです!