とっても大きなゾウのぐるんぱが、働きにでるお話です。
ぐるんぱは、一生懸命に働きます。
しかし、しょんぼりすることばかり。
途中まではちょっと切ないのですが、最後は「あ~よかった」と感じる終わり方になっています。
色が鮮やかで、特に草花の描写がとても素敵です。
このお話と絵が、新生活での疲れを癒してくれるでしょう。
この『ぐるんぱのようちえん』のように長く愛される絵本はどのように生まれるのかについて、考察していきます。
100年以上愛される絵本!?
創刊して60年経った、福音館書店の『こどものとも』はご存知ですか?
対象年齢によって4種類に分けられていて、毎月一冊の新作絵本がまるごと掲載されている月刊誌です。
わたしは正直、読んだことがありませんでした。
しかし、掲載された絵本は知っているものばかりです。
『ぐりとぐら』 『おおきなかぶ』 『はじめてのおつかい』などなど、今でも愛される絵本がずらりと並びます。
そしてその中のひとつに『ぐるんぱのようちえん』があるのです。
つまり、50年以上愛され続けている絵本、いつの時代でも読みたいと思われる絵本といえるでしょう。
長く愛される絵本がなぜあるのか考えてみて、下記のような流れがあると思いました。
【小さいころに読んだ想い出の絵本がある→大人になって子どもができた時に読ませたいと思う→子どもに読み聞かせする→子どもにとっても想い出の絵本になる→最初に戻る】
このように自然と長く愛される絵本がうまれていくのではないでしょうか。
わたしももし子どもがいれば、絶対に自分の思い出の絵本を読み聞かせたいと思います。
この流れによって『ぐるんぱのようちえん』は100年以上愛される絵本になりそうです!
サーカスのスカウトが放っておかないゾウ
ぐるんぱが働き始めて、いろんなことに挑戦しますが、からだがとっても大きいので、なかなかうまくいきません。
でも、冷静になってみると、何だってできているではありませんか!
働いて作ったもの自体は、大きさ以外問題がなく作れています!
それに、沢山のものがいっぺんに持てるし、運転だってできるのです!
何でもできるゾウなのです!
サーカスのスカウトが見つけたら、放っておかない存在ですね(笑)
ものすごく魅力的なゾウのぐるんぱが、最終的に巡り合った職場でどのように働いているのかぜひ見届けてください。
もし新生活でちょっと嫌なことがあったとしても、この絵本を読めばきっと元気がもらえるはずです!
「心機一転がんばろう!」と思うことが多い春に読んでほしい一冊です。