《冬にオススメの絵本》なるほど、その音か!『きこえるきこえるふゆのおと』作:マーガレット・ワイズ・ブラウン/絵:チャールズ・G・ショー/訳:よしがみきょうた(小峰書店)

noimage 《season》季節のオススメ

”ふゆのおと”に着目した絵本です。

主人公は、こいぬのマフィン。

マフィンが色々な音を聞いて楽しんでいる様子が描かれています。

なかには、まだマフィンが聞いたことのない音も登場し「これはなんの音だろう」といっしょに考えることができて楽しいです。

そして、絵がとても素敵。

そのままポスターになりそうなはっきりした色彩の絵と、クレヨンやチョークで描かれたような白色の混じった淡い印象の絵が混在しています。

それが不思議なほどに合うんです。

冬だからこそ聞こえる音を改めて感じることで、ただただ寒いと感じていた冬の外出が楽しくなるかもしれません。

「この素敵な絵本を作られた方は、きっと成功して順風満帆な人生を送ったに違いない」と思い調べてみると、なんとも驚きの生涯でした。

詳しくみてみましょう。

彼女が主人公の映画を作ってほしい

マーガレット・ワイズ・ブラウンさん

以下の絵本の記事でも簡単に紹介しましたが、作者のマーガレット・ワイズ・ブラウンさんは、ニューヨークの児童書出版社であるスコット社の初代編集者であり、絵本の詩や文を作る天才!

どの世代も惹きつけられる『ちいさな島』作:ゴールデン・マクドナルド/絵:レナード・ワイスガード/訳:谷川俊太郎(童話館出版)
すべてが美しく、ちょうどいい。さすがはマーガレット・ワイズ・ブラウンの絵本『ちいさな島』

本名のほかに”ティモシー・ヘイ” ”ゴールデン・マクドナルド” ”ジュニパー・セージ”という、3つのペンネームを使い分けて、いくつもの出版社から絵本を出版しています。

そして、なんと婚約者との旅行中、病のために42歳という若さで他界されました。

しかし、彼女はその長いとは言えない生涯のなかで、100冊以上もの作品を世に送り出しているという…すごすぎる!

代表作には『おやすみなさい おつきさま』や1947年にアメリカでその年に出版された最も優れた子ども向け絵本に授与される賞である”コルデコット賞”を受賞した『ちいさな島』などです。

チャールズ・G・ショーさん

絵を描かれたチャールズ・G・ショー さんについては、あまり情報がないのですが、他の著書には『あれ、なんだろう?』や『あれ みるく かな?』などがあり、やっぱり絵が素敵な絵本ばかり!

映画化希望

しかしながら、もしブラウンさんがもう少しだけでも長く生きていらっしゃれば、どれだけの素晴らしい絵本が生まれたのかと想像すると残念で仕方ありません。

彼女の作品を読んでいると、ほんとうの天才とはこういう方のことを言うのだろうなと感じます。

しかも彼女の写真として出てくるお顔を拝見するかぎり、結構なべっぴんさん!

どこかの映画監督の方が彼女の生涯を映画化してくれたら、絶対に観るのにな〜(笑)

そういえば、セロリっていい音!

この絵本を読んだことで、もし今年も雪が降ったら、つもった雪を踏みしめる音を楽しめそうです。

音を楽しむ絵本ということで歩く音や鼻をかむ音など、冬以外にもきこえる音も描かれ、マフィンが音をきいて何の音なのか考えているシーンが多いです。

その中に食べものの音が描かれており「だれかが セロリを たべています」という一文があります。

確かにセロリっていい音です!

そして、独特な音がしますよね!

ふゆのおとも聴き逃していると思いますが、こういった日常の音もかなり聴き逃している気がします。

わたしはこの絵本を読んだことで、いろいろな音を意識して聞くようになり、日常も楽しめるようになりました。

クッキー生地を包丁で切る音が、結構いい音でした!

クッキーを作ることは基本的にはないので、かなり貴重な発見(笑)

脱線しましたが、最後にマフィンが考えている音「あ〜素敵!」となります。

マフィンのが一生懸命に何の音なのか考えている様子が、とてもかわいらしいです。

もうマフィンのようなかわいらしい想像はできない…というかすぐ正解を調べてしまう…悲しき大人になってしまったので、とても癒やされます。

マフィンと一緒にさまざまな音を考えて、冬を楽しんでください。