タイトルだけでも泣ける絵本『ぼくのこともわすれないでよ』作:シャーロット・ミドルトン/訳:三辺律子(ほるぷ出版)

ぼくのこともわすれないでよ 《blue》悲しくなりたいとき
画像出典:ほるぷ出版

犬のダドリーの楽しいまいにちが、あたらしい家族の登場ですっかり変わってしまうお話です。

ダドリーは、家族みんなに一番かまってもらって楽しく過ごしていました。

しかし、カメレオンのペキートがやってきて一番ではなくなってしまうんです…

ダドリーの気持ちわかる!

人間として置きかえて考えることもできますし、そのままペットの気持ちとして考えてみることもできます。

わたしは人間に置きかえて、ちょっと悲しくなってしまいました。

ダドリーの鼻が白く、すこしまぬけな感じがしたりと絵はおもしろ可愛いので、ものすごく悲しくならずにすみます。

ペキートは何を考えているのかわからない顔が多く、ねこのジェマのイジワルな顔が多いなど、登場する動物たちそれぞれの性格が想像できるところもおもしろいです。

外国の絵本は、習慣の違いなどをながら読めることも楽しみのひとつ。

この絵本はどのような方が描き、どのような方が翻訳されているのかご紹介します。

物語の翻訳は、人間にしかできない

作者のシャーロット・ミドルトンさんは、イギリス生まれの女性。

小さいころから絵をたくさん描いていたため、将来はイラストレーターになろうと決めていたそうです。

ちゃんと叶えられるって、すごいですね〜。

その他の著書には鈴木出版の絵本『タンポポたいへん!』などがあります。

翻訳を担当されたのは、三辺律子さん、女性。

白百合女子大学大学院修了後に英米文学翻訳家として活躍されている方で、フェリス女学院大学の講師もされていました。

翻訳家の方って本当に素敵ですよね。

まず英語など外国語が読めることが尊敬できます。

そして、作者が何を伝えたいのか、どんな感情の文章なのかなどを理解した上で日本語に訳すという…神業!

もし翻訳家の方がいなければ、外国の絵本は読めていないわけですから、すべての翻訳家の方々に感謝しかありません。

最近のニュースを聞いていると、これからAIがどんどん進化・普及してくるだろうと想像できます。

しかし、違う言語で書かれたいろいろな感情が描かれている物語の翻訳は、AIには無理ではないでしょうか。

基本的にAIが人の感情を汲み取ることは難しいでしょうし、なんとなくAIが感情を知るのは怖いなと思うからです。

とは言え、もしAIが翻訳した絵本が出るのであれば、ものすごく読んでみたい(笑)

外国の絵本を読むときには”誰が訳したのか”や”訳し方”にも注目して読むと面白そうです。

思い出し泣きしてしまうかも

家族が増えることは、もちろんすごく嬉しいことです。

でも、今までと生活が変わってしまうことで悲しい気持ちになることも当然あります。

わたしは弟がいるので、ダドリーの気持ちが痛いほどわかり、悲しくなってしまいました。

弟や妹がいる方だとあるあるでしょうし、自分が弟や妹の場合には「あの時、怒られていたのはこういった事情か」と長年のわだかまりを解消できるかもしれません。

一人っ子の場合は、兄弟の関係を想像したり、素直にペットの気持ちを考えることができるはずです。

しかしながら、悲しい気持ちのダドリーを眺めている、ねこのジェマの表情…この野郎!!(笑)

ぜひジェマにも注目しながら読んでみてください。