《春にオススメの絵本》今年の梅雨には、この方法試してみよう『あめふり』さく・え:さとうわきこ(福音館書店)

あめふり 《season》季節のオススメ
画像出典:福音館書店

”ばばばあちゃんの絵本シリーズ”の一冊です。

いじわるなあめふらしのせいで、雨が続き、庭が海になってしまうお話です。

ばばばあちゃんの解決方法が、おもしろい!

ばばばあちゃん割と要らないものあったんですね〜。

雨がたくさん降る前に読んでおくと「仕方がない、許してやるか」と思えたり、晴れたときの喜びが増すかもしれません。

梅雨に入る前の”春”に読んでほしい絵本です。

そんな斬新なやり方でいろいろなことを解決するばばばあちゃんを描いているのは、やはり同じように勝ち気な方なのでしょうか。

調べてみたら、さすがのエピソードがありました。

知らなかったけど、とても大切なこと

作者のさとうわきこさんは東京都出身の女性。

小さな頃はとても体が弱く、転地療養までされていたそう。

しかし、治療のかいがあって元気になった後には、怒ったお母様にむかって「おにばばあ!」と言い返したというエピソードも。

このエピソードを聞くと、あぁばばばあちゃんの生みの親に間違いないと思えます。

そんなさとうさんは”児童出版美術家連盟”に所属され、かつ”子どもの文化研究所所員”でもある方です。

わたしはどちらの団体もまったく知りませんでした。

まず、正式名称”一般社団法人 日本児童出版美術家連盟(童美連)”とは主に児童向け著作物に絵を描く職業画家の所属する団体のことで、1964年に結成されました。

画家の方の著作権を守るために活動されており、印税制が主流になっているのもこの童美連の活動によるもののようです。

著作権が守られなければ、絵本を作ろうという方がそもそも減ってしまうかもしれません。

絵本がこの先ずっとなくならないためにも、こういった団体の活動がとても大切なんだなと感じます。

次に、子どもの文化研究所とは”一般財団法人 文民教育協会 子どもの文化研究所”の略称です。

子どもの文化研究所は、子どもの文化と教育に関わるさまざまな人々が交流することで、子どもの立場に立った研究を発信しているとのこと。

具体的な活動には、1969年に創刊された月刊誌『子どもの文化』の発行があり、子どもと関わりを持つ大人たちのために”子どもたちの文化に何がおきているのか”を発信しています。
 
今まで全く知らなかった雑誌ですが、絵本を作るにあたって”子どもたちの文化”を知ることはすごく大切なことですよね。

子どもたちの文化によって作られる絵本も違うでしょうから、もしかすると今までは考えられなかったような新しい絵本が読めるかもしれません!

これからどんな絵本がうまれてくるのか想像してみるとワクワクしちゃいますね!

変換候補にすぐ出てくる!

「ばばばあちゃんの絵本」シリーズを読んだことがある方も多いのではないでしょうか。

なにせ大人気ですからね。

わたしのパソコンでは”ばばばあ”まで打つと『ばばばあちゃんのアイス・パーティ』と『ばばばあちゃんのマフラー』がすぐに変換候補に出てきます。

残念ながら『あめふり』は変換候補には出てきません。

しかし『あめふり』もとてもおもしろく、THE・おばあちゃんの知恵という感覚で感心してしまう内容です。

また個人的には、まるで映画のオープニングとエンディングのように表紙からお話が始まって背表紙まで楽しめる絵本だと思います。

皆さんも、映画のオープニングの様子やとエンドロールが終わって、また映像が流れるという様子をすこし想像しながらぜひ読んでみてください。