すいかの逃亡計画、犯人はあいつだ!『30000このすいか』作:あきびんご(くもん出版)

30000このすいか《hungry》食欲をわかせたいとき
画像出典:くもん出版

すいか達が、畑からいっせいに逃亡するお話!

食べられる側の気持ちを考えさせられる絵本。

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まさかそんなものになるとは!

スイカがたくさんでてきます。

なんとその数、30000こ!

「こんなにたくさんのスイカ、食べられたらしあわせだなー」と思ってしまいます。

でも”食べられること”って、すいかにとってはただごとではありません!

絵本のなかで、食物連鎖のかなしき真実を知ったすいかたちは、いっせいに逃亡をはかります。

その様子がすごい!

道路を移動し、山を登り、峠を転がったりしながら、どんどん逃げる30000このすいか。

美しく、迫力もある。

でもぜったいに遭遇したくはない。

その逃亡道中で事故が発生し、30000このスイカたちはとんでもない姿に!

変貌した姿は、ファンタジーよりもホラーに近いような斬新なものになっています。

そんな必死で逃げている様子を見ていると「食べられる方のきもちも考えないとね、ごめんなさい」と謝罪の念が生まれてくる!

相手の立場で考えるたいせつさは絵本『ほげちゃん』で学んだつもりでしたが、まだまだでした。

※『ほげちゃん』の紹介はこちらからどうぞ

そんなおもろおそろしスイカ絵本を作っているのは、あきびんごさん。

あきびんごさん!

なんという愉快なお名前!

きっとおもしろおかしい素敵な絵本を作られているんだろうと調べてみると、意外な本も作られていました!

絵本だけではない

あきびんごさんは、広島県生まれの男性。

東京藝術大学を卒業され、公文教育研究会(くもん)にお勤めだったそうです。

そして、還暦をむかえての絵本作家デビュー。

デビュー作は『したのどうぶつえん』という絵本で、なんと”第14回日本絵本賞”を受賞されています。

また同作では第25回「よい絵本」にも選定されており、デビューから素晴らしい実績を残さているスゴイ方です。

また、愉快な名前からは想像できない、小さな子どものための”ドリル”も作られています!

その名も『あきびんごの創造性を育てるドリル』

「おえかき博士」や「図形博士」といった、線を結んだりする簡単な動作によって”形の認識力”や”集中力”などが身につくドリルです。

そのドリルの中で、もっとも気になるのが「まるつけドリル」なるもの!

この「まるつけドリル」は、ページの中にある同じ絵に○をつけ続けるというシンプルなものです。

すごい集中力つきそうですよね!

ほんと、幼少期にやらせてほしかった!(笑)

集中力がどれほど重要なものなのか、今ならわかります…

しかしながら「さすがくもんにお勤めだった方」という感じです。

今さらやっても意味があるのでしょうか。

あるならやってみたいです!

すいかがキレイ

お話は、ファンタジーかつちょっとホラー。

でも、とても楽しいです。

そしてスイカの絵がすごくキレイ!

たぶんコラージュという、色付けした紙などを切り貼りする方法で描かれているのかなと思います。

緑・黄緑・青などさまざまな色のスイカが畑に並んでいる様子がとても素敵。

30000このスイカがすべてちがう色や形、もようになっていて、ほんもの感もスゴイです!

また、すいかのヘタが毛糸で描かれていて、うっかり触ってしまいます。

平らなんですけど。

もちろんスイカ意外の、海や空のもすごくキレイです。

スイカたちは、最終的におひさまめがけて進んでいきます。

そして…「あれ?!」という楽しいエンディング。

そこで思ったことは「もしかしてスイカに逃げるようそそのかしたのは、おひさまだったんじゃないか?」ということ。

しかし、残念ながら真相は闇にほうむられ、いっさいわかりません(笑)

ぜひみなさんも『30000このすいか』を読んで、このおひさま犯人説を検証してみてください!